自給自足生活において、育てている野菜は食べるために栽培しています。
せっかく収穫した野菜を腐らせてしまうのは、もったいないですよね。
また、最適な管理方法がわからずに少量の栽培しかできないのは、生活する上で不安になってしまいます。
今回は、栽培して収穫した野菜の長持ちさせる保存方法についてご紹介します。
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長持ち保存に向いている野菜とは?
まず、長持ちする野菜の代表格は、根菜類です。
大根や人参、ジャガイモなどは、適切な方法で保存すれば、数ヶ月間鮮度を保つことができます。
また、玉ねぎやにんにくも長期保存に適しており、風通しの良い場所であれば、長く使えますよ。
注意点として、野菜の種類によって保存環境が変わります。
同じ野菜でも、暖かい地域原産であれば低温での保管は逆に痛みを早くします。
その他、土がついたままの方が長持ちする野菜や、寝かせると逆に鮮度が下がる野菜があります。
収穫野菜の保存方法
適切な保存方法を知ることで、野菜の栄養を長期間保ち、食品廃棄を減らすことができます。
ここでは、よく使われる野菜の保存方法を表で紹介します。
分類 | 野菜の種類 | 保存方法 | 保存期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
根野菜 | ジャガイモ | 新聞紙に包み1~5℃の冷暗所で保存 冷蔵庫でOK | 1-2ヶ月 | 土つきで良い、貯蔵適温は1~5℃ 光を避けて保存 |
根野菜 | にんじん | 濡れた新聞紙で包み、ポリ袋に入れ冷暗所で保存 冷蔵庫でOK | 1ヶ月 | 土つきで良い 11月以降は必要な分だけ収穫し、畑に植えっぱなしでも問題ない |
根野菜 | 大根 | 葉の根元(成長点)は切り取りポリ袋に入れ、根は濡れた新聞紙で包む ともに冷蔵庫で保存 | 1ヶ月 | 土つきで良い 11月以降は必要な分だけ収穫し、畑に植えっぱなしでも問題ない |
根野菜 | サツマイモ | 新聞紙で包み10~15℃の多湿な暗所で保存 | 1-2ヶ月 | 土つきで良い、貯蔵適温は10~15℃ 新聞紙で包み断熱性のある箱に穴をあけて保存 湿度90%保てれば1年保存可 |
根野菜 | ごぼう | 土つきを新聞紙に包み立てて冷暗所で保存 冷蔵庫でOK | 1ヶ月 | 土つきで良い 11月以降は必要な分だけ収穫し、畑に植えっぱなしでも問題ない |
葉茎類 | 玉ねぎ | 通気性が良く直射日光の当たらない場所で常温保存 | 1-2ヶ月 | 乾燥を保つ |
葉茎類 | キャベツ | 芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存 | 2週間 | 水分保持が必要 |
葉茎類 | 長ネギ | 土つきは通気性が良い場所で立てて保存 冷蔵庫でもOK | 2週間 | 使う際に畑から収穫する仕様の場合は、一度土から抜いて根を軽く埋めておくでも良い ワケギや小ネギは小切りにし冷蔵保存で良い |
葉茎類 | ほうれん草 | 湿らせた新聞紙で包むかポリ袋に入れ立てて冷蔵庫で保存 | 1週間 | 保存袋に入れて立てて保存 長期保存は塩茹で後に冷凍保存がおすすめ |
果菜類 | トマト | 完熟の場合は5~10℃が適温のため、常温保存は3日程度の日持ち 青い場合はヘタを下にしポリ袋に入れ15~20℃の場所で保存すると完熟する | 3日-1週間 | 冷凍するばあは1カ月が目安 その場合、ヘタを取り水分を拭き取りボリ袋などで真空にする |
果菜類 | ピーマン | 穴あきのポリ袋で冷蔵庫保存 | 1週間 | 水分をよく拭き取る また、保存適温は10℃前後のため春は常温保存で良い 低温保存の場合、低温障害をうけます |
果菜類 | キュウリ | ポリ袋で冷蔵庫の保存 | 1週間 | 水分をよく拭き取る 5℃以下の保存は禁物 |
果菜類 | ナス | ポリ袋で冷蔵庫の保存 | 3-5日 | 保存適温は10℃前後 水分蒸発に気を付けた管理が必要 |
果菜類 | かぼちゃ | 冷暗所で保存 | 1ヶ月 | 保存適温は10℃前後 丸ごと新聞紙に包む |
これらの保存方法は、野菜の種類や状態によって異なります。
例えば、ジャガイモや玉ねぎは常温で保存することが推奨されていますが、にんじんやきゅうりは冷蔵庫での保存が適しています。
また、トマトは追熟が必要な場合は常温で保存し、完熟したものは冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
保存期間は、野菜の鮮度や保存環境によって変わることがあります。
野菜を長持ちさせるためのポイントは、適切な温度と湿度を保つこと、そして通気性を確保することです。
これらを守ることで、野菜は新鮮な状態を長く保つことができます。
野菜を上手に保存することで、食材の無駄を減らし、経済的にも環境にも優しい生活を実現できます。
まとめ
野菜を長持ちさせるには、種類に応じた適切な方法で保存することが大切です。
また、野菜が持つ自然の力を信じ、無理に冷蔵庫に入れず、自然の温度で保つことも時には必要です。
自給自足の生活は、自然との対話ですからね。
自給自足の魅力は、自分の手で育てた野菜を最大限に活かすことにあります。
保存方法をマスターすれば、一年中、安全でおいしい野菜を楽しむことができますよ。
では、今日も自然と共に、健やかな一日をお過ごしください!
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