ゴールデンウィークが終わり、梅雨が終わるとやってくるのが夏の本番です。
自給自足でエコな暮らしをしている家の、夏の暑さ対策方法について紹介します。
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先人の知恵を活かした冷却法
電気が無い時代、先人たちは毎年の夏を乗り越えてきました。
ではどうやって乗り越えてきたのか?
昔の家は、風通しを考えた家の作りがされていました。
風通しが良いと、湿気が留まらず空気の循環が速く家の中が快適になります。
つまり、自然の風を利用した風通しの良い設計をすることで夏の暑さ対策になるのです。
風の通り道を作り、家全体に涼しい空気を循環させましょう。
また、夜間には冷えた空気を取り込むことで、日中の室温上昇を抑えることができます。
その他に、「打ち水」という方法があります。
打ち水は太陽が昇り切って気温が上昇する前(早朝)に、地面に水を撒くことで地面の温度を下げる効果があります。
熱い地面に打ち水してしまうと、水蒸気でかえって余計に熱くなります。
早朝ではない時間に打ち水する場合は、日陰にかけるようにしましょう。
断熱材で快適な室内環境
壁や屋根には断熱材を使用し、太陽熱の影響を受けにくい構造にすることが大切です。
例えば、コンクリート打ちっぱなしの家の場合、コンクリートは太陽の熱を吸収しそのまま室内を温めてしまいます。
最近はやりのコンテナハウスも同じです。
快適な家の壁や屋根には、基本的に断熱材で太陽の熱を室内へ入れないようにしています。
もしエアコンがある家で、エアコンの効きが悪いなと感じる場合は断熱材が機能していないか、そもそも断熱材が使われていない可能性があります。
田舎でエアコンを使わない生活を考えている場合や、既に生活されている場合は壁の構造を再確認しましょう。
断熱材を入れるにしてもコストがかかるため、構造を変えるのが難しい場合は家を囲むように木を植えて直射日光が家に当たらないように断熱材の代わりにすると良いでしょう。
食べ物と水分で体温管理
体温を調節するには、水分補給が重要です。
また、辛いものや冷たいものを適度に摂ることで体の内側から涼を取ることができます。
体を冷やす食べ物には、特定の特徴があります。
例えば、夏が旬の野菜や果物、暑い地域で育つ食材、地面より上で成長するもの、精製された食品などが体を冷やすとされています。
体を冷やす野菜
- レタス
水分が豊富で、サラダやサンドイッチに最適です。 - キュウリ
クールダウン効果が高く、食感も良いので、夏の定番です。 - トマト
リコピンが豊富で、冷たいトマトは夏にぴったり。 - ナス
グリルや煮物にしても美味しく、体を冷やす効果があります。
体を冷やす果物
- スイカ
代表的な夏の果物で、水分補給にも最適です。 - メロン
甘くてジューシー、デザートにも良い選択です。 - バナナ・パイナップル・マンゴー(南の果物)
九州や沖縄が特産の果物は美味しいうえに体を冷やす効果が高いとされています。
その他の食べ物
- 酢・マヨネーズ
体を冷やす作用があり、ドレッシングや料理の味付けとして利用できます。 - 緑茶・コーヒー
カフェインによる利尿効果で、体を冷やすとされています。
これらの食材を上手に取り入れることで、体温管理をしながら、夏の暑さを乗り切ることができます。
食事を通じて、自然と体を冷やし、夏バテを防ぐことが大切です。どうぞ、これらの食べ物を活用して、健康的な夏をお過ごしください。
緑のカーテンで日差しを遮る
家の周りに樹木を植え、木陰を作る方法もありますが背丈が成長するまでに時間がかかってしまいます。
そんな場合は、ゴーヤや朝顔などの蔓が伸びる植物を育て、緑のカーテンを作ることで直射日光を遮り、室内の温度上昇を防ぎます。
これは、見た目にも美しく、心地よい空間を作り出します。
- アサガオ
アサガオは、成長が早く、夏の間に素早く蔓を伸ばすことができます。 - ゴーヤ
ゴーヤは、緑のカーテンとして非常に人気があります。
遮光の役割以外にも、実を食べることができるので一石二鳥の植物です。 - フウセンカズラ
フウセンカズラは、その名の通り風船のような形をした実が特徴的です。
小さな白い花が咲いた後に現れるこの実は、視覚的にも楽しいですし子どもたちの興味を引くこと間違いなしです。 - クレマチス
クレマチスは、華やかな花を咲かせることで知られています。
暑さに強い種類を選べば、外観を彩りつつ夏の日差しを遮るのに役立ちます。 - ツルニチニチソウ
ツルニチニチソウは、美しい花を咲かせることで知られる植物です。
ブルーや白の花が特徴で、涼しげな印象を与えます。
また、丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめです。
その他にも、ヘチマやひょうたんも緑のカーテンとして活用できます。
ヘチマの実は食べることができますが、ひょうたんは食用と食べてはいけないものがあるので、食用も兼ねた緑のカーテンを作る際は、種類の選別に注意が必要です。
自然エネルギーを利用した冷房システム
太陽光発電などで自家発電をし、エアコンや扇風機を活用することは環境に優しく、ランニングコストも抑えることができます。
現代の文化を活かしつつ、自然と調和した自給自足の暮らしには最適な選択です。
自家発電や太陽光パネルの補助金について、各自治体や国から案内が出ているのでこの機会に取り入れてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
自給自足で暮らす家では、自然と調和しながら、夏の暑さを乗り切る工夫がたくさんあります。
これらの方法を取り入れて、快適でエコな夏をお過ごしください。
自給自足の生活は、自然とのつながりを感じながら、健康で持続可能な暮らしを実現する第一歩です。
どうぞ、自給自足の魅力を一緒に探求しましょう。
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