カバークロップとは?目的や活用法について

カバークロップとは?目的や活用法について 田舎で自給自足
田舎で自給自足

持続可能な農業を支える重要な要素の一つに「カバークロップ」があります。
自然に配慮した農業の話になると必ず登場するこのカバークロップですが、どういったものでどんな目的や活用方法があるのでしょうか。
今回は、そんな内容をご紹介します。

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カバークロップとは?

カバークロップは、日本語では被覆作物と呼ばれています。
主に土壌の健康を改善し、雑草の抑制、土壌侵食の防止、水分保持などを目的として植えられる植物のことです。
そのため、カバークロップは、収穫を目的としておらずメインの作物の休閑期や間作に植えます。

カバークロップには、緑肥作物や生き草マルチ(リビングマルチ)も含まれます。
緑肥作物の詳しい内容は下記記事をご確認ください。

カバークロップの目的と活用法

カバークロップには多くの利点があるため、以下のような目的で活用されます。

  • 土壌構造の改善
  • 有機物の追加
  • 生物多様性の促進
  • 病害虫の管理
  • 水質の保護
  • 雑草抑止

選ぶ植物の種類によっては、窒素固定能力を持つものもあり化学肥料の使用を減らすことにも寄与します。
そのため、カバークロップを使って畑をどうしたいのかを考えて、目的に合った植物を選びましょう。

カバークロップ活用の仕方

カバークロップは畑の休閑期に植えることが多いです。
しかし、作物の間に植えることで年間を通じて土壌を保護することもできます。

  • 休閑期に地面が見えないように覆うように植える
  • メイン作物の生き草マルチとして植える
  • 緑肥作物として植えてすき込む

カバークロップの種類について

マメ科のカバークロップ
マメ科の植物は、根粒菌が窒素を固定する能力を持っているため、土壌の窒素含有量を自然に増やすことができます。
代表的なマメ科のカバークロップには、ヘアリーベッチがあります。
これは被覆力が優れ、雑草制御効果も高く、休耕地の管理に適しています。

イネ科のカバークロップ
イネ科の植物は、生育量が多く土壌への有機物の供給力に優れています。
オオムギや野生エンバクなどがあり、これらは特に雑草制御に効果的です。

上記は代表的なカバークロップですが、その他にも様々なカバークロップがあります。

科名1年生・多年生カバークロップ名
イネ1年生~越年生アウェナ ストリゴサ
アブラナ2年生アブラナ
マメ1年生エビスグサ
イネ1年生~越年生エンバク(アウェナ ストリゴサ以外)
イネ1年生ギニアグラス
マメ1年生クリムソンクローバ
マメ1年生クロタラリア ジュンセア
マメ1年生クロタラリア スペクタビリス
イネ1年生スーダングラス
マメ1年生セスバニア
イネ1年生ソルガム
ハゼリソウ1年生ハゼリソウ
イネ1年生ヒエ
キク1年生ヒマワリ
マメ1年生ヘアリーベッチ
キク1年生マリーゴールド
イネ2年生ライムギ・ライコムギ
イネ1~2年生リビングマルチ用オオムギ
イネ1~2年生リビングマルチ用コムギ
マメ1年生レンゲ

まとめ

カバークロップは、自然と調和した農業を目指す私たちにとって非常に価値のある方法です。
土壌を守り、生態系を支え、持続可能な農業の実現に向けて、私たちができる一歩です。
この素晴らしい自然の知恵を活用し、より豊かな土地を次世代に引き継いでいきましょう。

皆さんも、自給自足の生活に興味があれば、ぜひカバークロップを取り入れてみてください。
地球に優しい農業の一環として、また、健康で持続可能な生活の一部として、カバークロップは大きな可能性を秘めています。
どうぞ、この情報が皆さんのお役に立てれば幸いです。
次回も、エコな暮らしのヒントをお届けしますので、お楽しみに!

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この記事を書いた人
青木 稔

こんにちは!『アースシップラボ』の管理人の青木です。
私は自給自足に興味があり、田舎で野菜や果物を育てたり、太陽光発電や雨水利用などのエコな暮らしをしています。
自給自足の魅力やコツを皆さんにお伝えしたくて、このサイトを始めました。
自然と共生する生活はとても楽しくて、健康にも良いですよ。
私は有機農業の指導員の資格も持っているので、安全でおいしい野菜の作り方も教えますね。
どうぞよろしくお願いします!

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