自給自足のライフスタイルに欠かせない、バイオトイレについてお話しします。
一昔前までは、ぽっとん便所は普通に各家庭にありました。
しかし、現在では水洗トイレが普及し、温水洗浄便座出て来て、和式から様式へとトイレ事情は大きく変わりました。
そんな中で、エコライフを通して現代人はどうトイレと向き合うのでしょうか?
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バイオトイレとは
バイオトイレとは、コンポストトイレとも呼ばれておりサステナブルな生活を送る上で非常に魅力的な選択肢です。
このシステムは、水を使わずに人間の排泄物を堆肥化し、環境にやさしい方法で処理することができます。
では、バイオトイレの詳細について見ていきましょう。
バイオトイレの基本原理
バイオトイレは、微生物の力を利用して排泄物を分解し、堆肥として再利用するシステムです。
このプロセスでは、おがくずやそば殻、杉チップなどの有機物資材が使用され、これらの資材に含まれる微生物が排泄物を分解します。
分解された排泄物は、二酸化炭素と水に変わり、残った窒素やリン、カリウムなどは堆肥として土壌に戻されます。
バイオトイレのメリット
バイオトイレの最大のメリットは、水を必要としないことです。
これにより、水資源を節約し、下水処理施設への負担を減らすことができます。
また、適切に管理されたバイオトイレは、臭いや虫の発生を抑えることができ、清潔で快適に使用することが可能です。
バイオトイレのデメリットと注意点
バイオトイレは多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。定期的なメンテナンスが必要であり、コンポストの適切な処理を怠ると、悪臭や虫の発生の原因となることがあります。
また、バイオトイレは温度が50℃程度に達することで雑菌を死滅させるため、冬場など低温の環境では効率が落ちる可能性があります。
バイオトイレの設置と使用
バイオトイレは、どこにでも設置可能で、特に上下水道がない地域や、環境に配慮したい場所に適しています。
設置は比較的簡単で、腐葉土を入れた箱の上に便座を置くだけで基本的なバイオトイレが完成します。
ただし、臭いを抑えるためには、尿と便を別々に収集する工夫が必要です。
バイオトイレの作り方
バイオトイレは自作することも可能です。
以下にその手順を説明します。
- 材料の準備
角材、板、屋根材、蝶番、ドアノブ、ビス・釘、コンクリートブロックなどが必要です。 - 骨組みの作成
角材を使って、トイレの骨組みを組み立てます。
床面には穴が開くようにして、排泄物が直接土に落ちるようにします。 - 板張りと屋根張り
骨組みに板を貼り、屋根材を設置します。
半透明の屋根材を使用すると、自然光で明るくなります。 - 穴掘りと立ち上げ
トイレの下になる部分に深さ50〜60センチの穴を掘ります。
この穴に排泄物が集まり、微生物によって分解されます。 - 床張り
床板をカットして、トイレ穴だけを残すように床を作ります。 - ドアの取り付け
ドアを取り付けるために蝶番を設置し、ドアノブとロックを取り付けます。 - フタの取り付け
穴がむき出しにならないように、フタを作成し、蝶番で取り付けます。 - 完成
これでバイオトイレの基本的な構造が完成します。
使用後は、おがくずや灰などで排泄物を覆い、臭いを抑えます。
まとめ
バイオトイレは、自給自足の暮らしを目指す上で、エコで持続可能な選択肢です。
自然との調和を大切にし、地球に優しい生活を実現しましょう。
自給自足の魅力やコツをこれからも皆さんにお伝えしていきますので、『アースシップラボ』をどうぞよろしくお願いします。
それでは、健康で環境に優しい生活を!
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