自然農法の一環として注目されている「バンカープランツ」についてお話しします。
これは、害虫の天敵を味方につけるとても興味深い方法ですよ。
植物のことを知ることで、賢く健康的な作物を育ててみましょう。
広告
バンカープランツとは?
バンカープランツとは農作物の近くに特定の植物を植えることで、農作物にとっての害虫の天敵(益虫など)を引き寄せる効果がある植物を指します。
害虫にとっての天敵を増やすことで、作物の病害虫被害を抑えることができます。
相性がいい植物とされるコンパニオンプランツの一種でもあります。
バンカープランツを計画的に植えることで、害虫を引きつける「おとり」として機能したり、同時に天敵の生息地となるため化学農薬に頼らず、病害虫の駆除ができます。
自然にも健康にも優しい農作物栽培法として、注目されています。
バンカープランツの活用方法
バンカープランツは、自然農法において重要な役割を果たす植物です。
前述したように、バンカープランツは病害虫から作物を守るために利用され、化学農薬の使用を減らすことができます。
とは言えバンカープランツの活用方法は多岐にわたり、害虫対策、風除け、受粉の補助などさまざまな活用方法で農業に貢献しています。
害虫対策としてのバンカープランツ
バンカープランツは、害虫の天敵を引き寄せることで自然な虫除けとして機能します。
例えば、マリーゴールドはアブラムシを引きつける一方で、アブラムシの天敵であるテントウムシも引き寄せます。
このように、バンカープランツは害虫をおとりにして、天敵による自然な害虫管理を促進します。
風除けとしてのバンカープランツ
草丈の高いバンカープランツをバリアとして植えることで、風除けにもなります。
これは、風に乗って飛来する害虫の侵入を防ぐ以外に、砂埃や土埃の飛来、強風除け効果があります。
例えば、背が高いソルゴーやエンバクは、風を遮る壁として機能し作物を害虫や砂埃などから守ります。
受粉の補助としてのバンカープランツ
バンカープランツは、訪花昆虫を引き寄せることで受粉の補助を行います。
例えば、メロンの畝を囲うようにヒマワリを植えると、ミツバチやチョウなどの訪花昆虫を誘引し作物の受粉率を高めることができます。
これにより、収穫量の増加に寄与することができます。
その他にも、日除けとしてバンカープランツを使うなど作物の特性を理解しながらバンカープランツを選びと良いでしょう。
まとめ
バンカープランツとは、化学農薬に頼らない持続可能な農業を実現するための有効な手段です。
自然の力を利用して害虫の天敵を増やし農作物を守るこの方法は、私たちが目指すエコな暮らしにぴったりです。
これからも、安全でおいしい野菜を育てるために、バンカープランツの知識を深めていきましょう。
どうぞ、この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
自然と共生する生活を楽しみながら、健康で豊かな食生活を送りましょう。
それでは、また次回の『アースシップラボ』でお会いしましょう!
広告